今月のコンピタンシー『コーチはクライアントが不明確に感じている点や望んでいる事を異なる視点から理解できるように言い換え 効果的に表現することができる』
1) 講師挨拶
コーチングのやり方は様々で色々なグループがあるが 集まってもなかなかうまくいかない。カウンセリング界でも大物二人が対立して自分の考えしか認めない。受容が大切と言いながら。ICFのリーダーは絶対否定しないのがいい。私は機能すればどういうコーチングでもいいと思うし 皆それぞれやればいい。今私達はこのコンピタンシーを使ってやるのが安全。基本的には一般のコミュニケーションと変わらない。
2)2人組を作る Aさん:コーチ Bさん:クライアント
① Aさんは目をつぶりBさんの顔の印象を思い浮かべそれを言う。
例:「ほっぺたが丸いですね」
② Bさんは言われた事を全く違う言い方で返す。(考えずにパッと言う)
例:「あ~人間が丸いってことですね」
③ ①と②を全部で3回繰り返す。
④ やった感想を言う
A顔がシャープですね。 Bそう言われて嬉しいです。→ただの感想
A目がパッチリしてますね。B心の窓が開いているってことですか?→「~ですね」の方がクリア
A眉毛がすてきですね Bありがとうございます。→視点が変わっていない
宮)相談員の研修会をやったが 皆「問題解決をしなくちゃ」と思いこんでいる。究極のコツとして「解決はやめて相談者の話を理解しよう」と言うと また「そうすれば解決するのか?」ときいてくる。とにかく視点や見方を変える。
⑤ 役割交代 ①~③を繰り返す Bさんは「ということは~」から始める
A顔のつやがいいですね Bということは食生活が充実してるってことね
A髪がすてき Bということは似合っているってことですね
Aはきはきしてる Bってことは気が強いってことだね
A目が笑っていますね Bということは心が朗らかってことですね
*質問から始めて その答えに対して新たな解釈を加えて返す
例:A今日ケーキ食べた?
Bあれは甘くて身体に良くない
A普段から食事に気をつけているんですね(新たな解釈を加える)
⑥やった感想
A仕事忙しいですか?
Bいつもどおりです
Aああ淡々とやってるんですね
A風邪引いたんですか?
Bアレルギーなんです
Aということは今気を使ってるんですね
<休憩>
宮)今相手がどんな人に見えるのか。違う角度で見ると解釈が変わる。コーチが別の視点から言うと相手は気づく。練習して色々な会話になる。
*デモンストレーション (視点を変えて返す)
宮)今やってみたいことは?
小)レザーの財布を作りたい
宮)作りたいんだ・・ということは別の物が欲しいの?
小)カービングがついたの
宮)ということは今エネルギーが高いんですね
2) 他の2人組みと一緒になり4人組を作る
*先ほどのデモを参考にして話を聴く
①A:コーチ B:クライアント C:コーチに自由に指示を出す D:オブザーバー
指示内容(1もっと聴く 2質問する 3確認する 4リフレーム・言い変える 5承認する)
② 順次役割交代して感想を言い合う
3) 全体振り返り
中)多分いつどの指示が来ても機能すると思った。本能に従って言えばいいなと。
高)サインが来ると過剰に反応して話が止まる。慣れるのに時間かかった。反射神経が鍛えられるかも。
小)俊敏に枠にはめる練習でいい機会だった。
大)確認のつもりと質問が分けられなかった。
古)聴いてる時間や他の人のやりとりが見られて勉強になった。
三)楽しく話せた。自分と違うタイミングでサインがくるのが勉強になった。
細)人と話して自分で意識してやると広がるし深まる。普段に使ってみたい。
銅)話を聴いている時承認のサインが出ると普段やってないから戸惑う。やってない事に気付けて良かった。
寺)言い変えが難しい。苦労したけど来月もまた来ます。
中Y)リフレーミングして返すと話の核をつかめるなあと思った。
永)リフレーミングはNLPでもやっているがまだ慣れていない。
澤)言い変えは日常でもやりたい。
光)タイミングが難しいし承認するのはキツイ。
渡)最初はきついなと思ったが 最後は面白いなと感じた。
山)言い変えは仕事上自然としているが 異なる視点やプラス方向に言い変えられたらいい。
駒)サイン出す時感じとってやるのが面白い。仕事のスタッフにもやれる。
宮)相手を理解して言い変える。語彙が多いと言い変えられる。一人でもやってみるといい。次回は同じテーマでやるが「ちょっと困った話」を考えてきて下さい。